速報 フィギュア女子フリーを終えて




と、綺麗事を言いたいが・・・フリーは実にシビアだった

ショート後、盛り上がりすぎて半ば放心状態で観たフリーの感想です


→前回の溢れる想いだけで構成されたブログはこちら

< ショート >
11位の鈴木明子と6位の安藤美姫との差が3.74

そしてキム・ヨナと浅田真央の差は4.72

浅田真央とジョアニー・ロシェットの差は2.42

からスタートした今大会のフリー

最終グループの開始時点で、トップはラウラ・レピスト(フィンランド)の187.97点

以下、最終グループの感想です


2010年全米選手権1位も、安定した滑りは点が伸びず182.49点

でも伸び伸びと臆せずトップバッターでのこの滑りは見事

(個人的にはもうココからワクワク・ドキドキがはじまる


ショートでは丁寧に滑りすぎて(

渾身の3-3も二回目が認められず3-2にグレードダウン

フリーでは3-3を回避し確実に攻めるものの、いつもの彼女の演技と比べると気迫が感じられず 、
綺麗に無難にまとめてる感が否めなかったかな・・・
しかしジャンプの綺麗さと滑りの美しさ で、間違いなくトリノのリベンジは叶ったかな

おまけに、おへそが透けて見えるセクシーな衣装(クレオパトラをイメージ)は
かなりかーなーりー良かった





圧巻の一言


今回のフリーは彼女のいつものフリーと違って、大きな見せ場 があまりなく淡々としている・・・
と思われがちだが、構成要素の一つ一つを今までで一番綺麗に正確に確実に攻めてくる

何よりもいつもと変わらない大胆不敵でしなやかな演技力

跳んで 、跳ねて 、ガーシュインのピアノ協奏曲の音に合わせて美しいリズムを踏む

まるで流れる水のようだと表現したHNKアナウンサー刈屋さんはさすがだ

こんなに完成度の高いプログラムをオリンピックでノーミス に滑る彼女はまさに銀盤の女王


最高の演技に拳を振りおろし喜ぶ彼女 と 観客

はじき出された点数は228.56点と、またしても歴代最高得点を自ら更新

この瞬間、もう鳥肌が立ちましたよ

かつ、浅田真央がたとえ2回のトリプルアクセルをきめても勝てないと思った

きっと誰もが感じてしまったと思う


なるべくキム・ヨナが起こした会場の雰囲気に飲み込まれないように 、
という強い意志を感じさせる表情で出てきた浅田真央

ショートのような演技をもう一度 ・・・とトリプルアクセル が終わるのを待つ

無事2回きめたものの、その後はもうずーっと強張った表情

一瞬緊張が途切れてしまったかのような場面 も。。。
落ちていく気持を一瞬一瞬持ち直そうとする姿が彼女らしい強さであり弱さでもあるのか・・・
観ていて痛々しかった


思わず「 頑張れ



それでもあたえられた点数は205.50点と最高


しかしこの時点で女王キムヨナに勝てる選手はいなくなってしまった


キム・ヨナ 、浅田真央の次に氷上に立つロシェット

彼女がココに立つまでにどんな試練を乗り越えてきたのか知らない者はいない

カナダの観客はどの選手よりも盛大で温かい拍手と声援で彼女を見守る


ショートもそうだったが何故こんなに強くいられるんだろう ・・・
確実にメダルを取るんだという強い想いがミスを最小限に抑え、演技を後押しする

今大会最大のスタンディングと声援 、それと彼女の心境を想うともうただ・・・涙 です。。。

最終滑走

最終グループの滑走順はホント計算されていたかのような絶妙なバランスだった

彼女のショートは演技が曲にすごくあっていて、かなりの出来だったと思う


(個人的にはもう少し点が高くてもいんじゃ・・と思った)
その彼女が今大会のトリ


真央2世として注目された彼女 だが、持ち前の演技力は真央以上


大きくなって大人の雰囲気を身に付けた始めたが・・・まだ16歳




今後かなり期待大


この最後の滑走はまるで彼女のプロモーションみたいに素晴らしい出来だった

同時に爽やかさを残して女子フリーが終わった

<フィギュア女子シングル結果 (2010年バンクーバー五輪)>
順位 | 名前 | テクニカル | コンポーネンツ | フリー合計 | ショート合計 | 総合点 |
1 | キム・ヨナ(韓国) | 78.30 | 71.76 | 150.06 | 78.50 | 228.56 |
2 | 浅田真央 (日本) | 64.68 | 67.04 | 131.72 | 73.78 | 205.50 |
3 | ジョアニー・ロシェット (カナダ) | 62.80 | 68.48 | 131.28 | 71.36 | 202.64 |
4 | 長洲未来(アメリカ) | 65.83 | 60.56 | 126.39 | 63.76 | 190.15 |
5 | 安藤美姫(日本) | 62.50 | 61.60 | 124.10 | 64.76 | 188.86 |
6 | ラウラ・レピスト(フィンランド) | 63.89 | 62.72 | 126.61 | 61.36 | 187.97 |
7 | レイチェル・フラット(アメリカ) | 59.37 | 48.48 | 117.85 | 64.64 | 182.49 |
8 | 鈴木明子(日本) | 60.98 | 59.44 | 120.42 | 61.02 | 181.44 |
いあやぁぁ終わってしまった

ホントに今大会は歴史に残ると言っても言い過ぎではない戦いだったと思います

こんなにレベルの高い戦いを今後観られるのか

と心配 になりますが、女王はひとまず置いておくとして、
日本の女子選手の課題が明確になりましたね



大技 も大事ですが、個々の要素のレベルアップと演技力


まるで原点回帰のような展開ですが、つまりはまだまだ、
まだまーだ伸びしろがたくさんあるってことですよ


なんて素晴らしいのでしょう


みんながキム・ヨナ級で臨むオリンピックも夢ではありません


何よりもその成長を見守っていける幸せと楽しみを与えてくれるわけですから

ファンにはたまりません


これからももっともっと応援していきたいと思います


本当に頑張りました



そして、
神様ありがとう










キーワード:バンクーバー冬季五輪 フィギュアスケート
| ★スポーツ
| 2010年02月26日 16:40
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